2024年の「訪日旅行」話題量が200万件に迫る 「2025年最新 旅行会社が台湾人の訪日意欲を掻き立てる極意」レポート公開

台湾の人々は、どれほど日本旅行を好んでいるのでしょうか。
ラグジュアリーツアーや一人旅の人気が高まる中で、旅行会社に勝機はあるのか。
そして、今年注目を集めた旅行会社の“ダークホース”はどこなのか。
BIG DATA Co., Ltd.(以下、BIG DATA)は本日26日、最新のインサイトレポート
「2025年最新 旅行会社が台湾人の訪日意欲を掻き立てる極意(撩動台灣人遊日心法)」を発表しました。本レポートでは、世論分析ソフトウェア《KEYPO》を用い、2023年1月1日〜2025年3月31日 のデータを対象に調査を実施しました。その結果、2024年の日本旅行に関する総話題量は200万件近くに達し、年間成長率は17%を記録したことが判明しました。また、日本の人気観光都市では、東京が2年連続で話題量トップを維持した一方、名古屋が年間成長率74%増でトップの伸び幅を見せました。
日本旅行はもはや「リフレッシュ」だけの選択肢ではありません。FIT、一人旅、文化体験が新たな主流となり、価格だけでなく「コンテンツの深さ」や「感情的共鳴」が重視されています。今後、旅行会社の役割は『旅程のプランナー』から『ライフスタイル体験のキュレーター』へと転換していくでしょう。
台湾人の3人に1人が日本へ!2024年の訪日客は600万人を突破、話題量は前年比17%増
名古屋が急上昇 話題量が前年比74%増 日本の人気都市トップの伸び率
台湾交通部観光署の統計によると、2024年の台湾人出国者数は1,685万人 に達し、そのうち 約600万人が日本を訪問。日本は引き続き台湾人にとって最も人気の高い海外旅行先となっています。
BIG DATAの同レポートでも、《KEYPO》による観測の結果、2024年の日本旅行関連のネット話題量は約194.9万件 に上り、2023年比で約17%増加しました。これは実際の人流の大幅な増加を反映しているだけでなく、KOL(インフルエンサー)の投稿、SNSでの交流、ネット上の議論の熱狂が連動し、オンラインとオフラインで旅行ブームの共鳴が起きていることを示しています。
訪日人気都市トップ10の中では、東京が2年連続でネット声量1位 を獲得し、台湾人観光客にとっての定番目的地としての地位を盤石にしています。一方、名古屋は前年比74%増と最も高い成長率 を記録しています。背景には、近隣の岐阜県にある「白川郷」や富山県の「五箇山」といった合掌造り集落の冬景色の継続的な人気に加え、KOLによるショート動画拡散が議論を喚起し、SNS上で話題の観光都市として注目を集めた点が挙げられます。
また、北海道の県庁所在地札幌 も自然・文化資源の豊富さと各種フリーパスによる交通利便性、KOLによる誘導が相まって話題量を伸ばし、旭川、登別、小樽、洞爺湖といった周辺観光地の人気拡大にも寄与しています。旅行業界にとって札幌は「北海道観光の玄関口」に位置付けられ、フリーパスや人気観光地を組み合わせたパッケージングや多地点周遊ルートを推進することで、観光地の混雑を効果的に分散できるだけでなく、より多様な旅行体験と商業的価値の創出にも寄与しています。
訪日ブームが旅行会社のシェア再編を加速
「易飛旅遊」が2024年のダークホース。 「高付加価値ルート」が差別化の鍵
2024年、台湾の旅行会社各社は引き続き訪日市場に注力し、革新的な商品設計とマーケティングにより話題量を伸ばしました。一部企業では前年割れも見られたものの、「但易飛旅」「大榮旅遊」「大興旅行社」「五福旅遊」「燦星旅遊」「山富旅遊」などは前年を上回る成長を記録。中でも 易飛旅遊 は「日本旅行の専門家」というブランドポジションを明確に打ち出し、年間話題量は前年比141%増加 と大きく躍進しました。東京近郊を中心に、テーマパーク・自然景観・ショッピング・温泉を組み合わせた「半自助型ツアー(セミフリープラン)」を展開し、若年層やファミリー層のニーズを的確に捉えています。さらに沖縄では、シーサー文化と自由探索型旅程(フリープラン)を融合させた体験型商品を通じ、感情的なつながりを重視した「没入型の現地体験」を構築しています。
一方「大榮旅遊」は高付加価値な旅路線を打ち出し、北陸、沖縄、小樽や合掌造り集落などを中心に上質かつ文化的深みを兼ね備えた旅程の商品戦略を展開し、前年比85%成長 を達成。2023〜2024年に約1,100件の投稿を発信し、累計56.3万件以上の「いいね」を獲得するなど、コンテンツマーケティング力の高さを示しました。
新たな波として個人旅行(FIT)の台頭
日本旅行市場に見える3大トレンド――「柔軟性」「体験」「文化」
2024年、台湾の訪日需要回復により、個人旅行(FIT)が正式に市場の主流へと移行。関連ネット声量は 29.6万件(前年比24%増) に達しました。
特に
・日帰りツアー(+28%)
・テーマパークチケット販売(+20%)
といったキーワードの伸長から、消費者から「軽量・柔軟・自己決定型」の旅行スタイルが好まれていることが読み取れます。旅行会社各社はこの変化に対応し、交通・宿泊・自由行動を柔軟に組み合わせた半自助型商品を展開。個人旅行者や一人旅層の取り込みに成功しています。
個人旅行に加え、「ラグジュアリーツーリズム」も市場成長を牽引する新たなエンジンとなっています。複数の旅行会社がクルーズ船、高級ホテル、ミシュランガイド掲載レストランを売り物に、KOLと連携し「結婚記念日」から「自分へのご褒美」まで、実体験の共有を行うことでラグジュアリーな旅を「生活に密着した憧れの目標」へと転換しユーザーの共感と参加意欲を刺激しています。同時に、深度遊の話題も持続的に注目を集め、旅行会社がコンテンツマーケティングを拡大する重要な武器となっています。
例として、東南旅遊は映画「からかい上手の高木さん」の舞台である香川県小豆島を中心としたツアー商品を設計、ファンの“聖地巡礼”需要と地域体験を結び付けた没入型旅行体験を創出しました。
山富旅遊では紅葉狩りルートと寺院文化を組み合わせ、青森県の奥入瀬渓谷やその他東北地方の秘境をテーマにした商品を展開。自然景観と精神文化を結び付けたストーリー設計により、SNS上での話題性と「記憶に残る観光地イメージ」の形成を両立させました。
これらの事例は、旅行会社が「旅程のプランナー」から「ライフスタイル体験のキュレーター」へと進化していることを象徴しています。文化・物語・感情を軸に据えた商品設計こそが、今後の訪日旅行市場における差別化の重要な鍵になるといえます。
「2025年版 旅行会社が台湾人の訪日需要を喚起する戦略」インサイトレポート:https://dailyview.tw/insight/detail/82







